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金言

大学は出なくても=小倉孝保

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 大学院はおろか、大学にも行かずに博士号を取る人がいる。コロナウイルスを電子顕微鏡で最初に確認した英女性、ジューン・アルメイダもそうである。

 1930年、スコットランド・グラスゴーに生まれた。父はバス運転手。10歳の時、弟をジフテリアで亡くし、医学に興味を持つ。科学を中心に高校の成績は良かった。それでも大学に進めなかった。高校卒業の47年当時、英国は戦後不況下にあった。彼女の家庭に進学を許す余裕はなかった。

 アルメイダは地元病院に病理検査技師の職を得る。結婚を機にカナダに移住。がん研究所で顕微鏡技師ポストに就いた。カナダでは当時、大学卒業資格がなくても研究者と認められることがあった。彼女は顕微鏡を扱う能力が高く、科学誌に論文を発表していく。ユーモア精神に富み、ウイルスに関する論文で英詩人、ウィリアム・ブレイクの「水晶の部屋」の一節「真珠、水晶、輝いている」を「ウイルス、ウイルス、輝いている」と変えて…

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