八村、大坂、大谷も 「政治的中立」の殻破るアスリートたち 差別撤廃訴え

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
白人警官による黒人男性暴行死事件に抗議するデモに参加したNBAウィザーズの八村塁(左手前)=米ワシントンで2020年6月19日、UPI共同
白人警官による黒人男性暴行死事件に抗議するデモに参加したNBAウィザーズの八村塁(左手前)=米ワシントンで2020年6月19日、UPI共同

 米中西部ミネソタ州で白人警官が黒人男性を窒息死させてから25日で1カ月を迎え、米国内では人種差別の解消を求める動きが広がっている。これまで政治や社会問題への発言に消極的だったスポーツ選手が、差別撤廃の声を上げる姿も目につく。米国や日本でアスリートたちの行動や心の叫びを追ってみた。

 「Together We Stand(ともに立ち上がろう)」。米国の「奴隷解放記念日」の19日、首都ワシントンでは八村塁選手(22)ら米プロバスケットボールNBA・ウィザーズの選手らが人種差別撤廃を訴え、中心部約3キロを行進した。

 事件以降、スポーツ界では米国を拠点とするプロ選手を中心に抗議への支持が広がる。テニス全米オープン優勝経験を持つ大坂なおみ選手(22)=日清食品=はツイッターで「あなたの身に起きていないからといって、何も起きていないことを意味するわけではない」と事件に目を向けるように訴えた。

 会員制交流サイト(SNS)上では、米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手(25)も真っ黒な画面を投稿して抗議への賛意を示し、スケートボードで東京オリンピック金メダルを狙う堀米雄斗選手(21)=XFLAG=は黒人と白人の子供が抱き合う映像を添え「差別のない世界になってほしい」と記した。

 スポーツ界は政治的な中立性を重視し、五輪憲章も競技会場などで政治的、宗教的、人種的な宣伝活動を禁じている。1968年メキシコ五輪では…

この記事は有料記事です。

残り674文字(全文1278文字)

あわせて読みたい

注目の特集