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ウイルスが「苦手な」夏、新型コロナは? 気温や湿度で説明できぬ感染動向

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ソーシャルディスタンスを保つため間隔を開けて待つように示された表示=JR東京駅で2020年6月19日、手塚耕一郎撮影
ソーシャルディスタンスを保つため間隔を開けて待つように示された表示=JR東京駅で2020年6月19日、手塚耕一郎撮影

 日本の冬に現れ、春に猛威を振るった新型コロナウイルス。国内では入院患者が減少傾向にあるが、その感染力は本格的な夏を迎えて弱まっていくのだろうか? 気温や湿度の影響はありそうだが、それだけでは説明できない現象も起きている。専門家の見解や予測をもとに今後の感染動向を探る。【岩崎歩】

WHO「気候が強く影響する証拠ない」

 季節性のインフルエンザは通常、冬場に流行のピークを迎え、高温多湿の夏場は感染者が減る。長崎大熱帯医学研究所の森田公一所長(ウイルス学)は「新型コロナウイルスも、寒い時期に比べ、夏は感染が広がりにくくなる可能性はある」とみる。

 森田所長は、インフルエンザウイルスと同様、新型コロナウイルスの表面に「エンベロープ」と呼ばれる脂質でできた膜がある点に注目する。この膜は高温多湿に弱く、壊れると感染力を失う。さらに、ウイルスの遺伝情報が詰まったRNA(リボ核酸)は紫外線でダメージを受けやすく、ウイルスにとって夏は「苦手」な季節と言える。

 また、新型コロナウイルスは鼻や喉などから侵入し、粘膜に付着して感染する。湿度が高いと、この侵入口で粘液の分泌や線毛の働きが盛んになり、気道の防御機能が高まると考えられる。気道の保湿は、マスク着用が推奨される一つの理由でもある。

 ただし、夏場は空調の効いた室内で過ごす機会が多く、人が集まる場所では「3密」が懸念される。森田所長は「夏場でも条件がそろえばクラスター(感染者集団)は発生する」と指摘。国内の新規感染者は一時期に比べると落ち着きつつあるが、季節の効果…

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