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都政への伝言

知事選は22人が立候補し、7月5日の投開票に向けて論戦を繰り広げている。出馬経験があり、今も各分野で発信を続ける5人に都政への思いを聞いた。

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都政への伝言

一極集中の東京 直下地震、争点としてもっと議論を 元宮城県知事・浅野史郎さん

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東京都知事選についてインタビューに答える前宮城県知事の浅野史郎・神奈川大学特別招聘教授=横浜市神奈川区で2020年6月23日、丸山博撮影
東京都知事選についてインタビューに答える前宮城県知事の浅野史郎・神奈川大学特別招聘教授=横浜市神奈川区で2020年6月23日、丸山博撮影

 宮城県知事を退任後の2007年に東京都知事選に立候補しました。3選を目指す石原慎太郎知事(当時)を「秘密主義」と批判し、県知事時代に取り組んでいた「情報公開の推進」などを掲げて挑みました。

 「選挙を通じて知事になる」という長洲一二(かずじ)・元神奈川県知事(1919~99年)の言葉をモットーにしてきました。選挙は肉体的にも精神的にもつらい。でも、宮城県の知事選の時も、県内各地を回ったり、有権者に会ったりするなかで得た反応や要望は、次の任期での力になった。

 新型コロナウイルスの影響で選挙の街頭活動を控えようとする動きもあります。ネット選挙は考えを一気に伝えられる面もありますが、頼りすぎれば、有権者と直接会い、力を得る機会が失われることにもなる。

 「東京一極集中」が問題になっていますが、是正するのは国や道府県の役目です。都知事は都民のための知事であり、都民にとって余計なことはしなくてよい。

 ただ、一極集中の結果として起きる過密などは首都直下地震の際、大変な被害をもたらします。どの自治体も災害対策は必須ですが、東京は首都であり、求められる質がまったく違う。明日起きるかもしれず、都知事にとっては最優先課題です。争点としてもっと語られるべきテーマだと思う。

 県知事時代は「闘う知事会」を掲げる全国知事会で地方分権を促進する運動を進めてきた。先頭に立つべきなのは自治体として一番力が強い東京都ですが、当時から歴代都知事はあまり熱心ではない。

 都知事も都民も他の4…

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