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新型コロナ 文化芸術活動関係者、深刻な経済的損失 補塡求める声も 京都市アンケ /京都

大阪市立大の中川眞特任教授(左から2人目)らからアンケート結果の報告を聞く京都市の門川大作市長(右端)=市役所で2020年6月26日午後1時6分、矢倉健次撮影

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 京都市内の文化芸術活動の関係者に新型コロナウイルスの感染拡大の影響を尋ねたところ、多くの個人や団体が深刻な経済的損失を受けていることが、市のアンケートで分かった。延期・中止した公演・展示などの損失補塡(ほてん)や、活動再開に向けた事業資金の支援などを求める声も多かった。結果を受け、門川大作市長は「文化芸術活動は、健康で安全な生活に不可欠なものだ。息の長い支援をしていきたい」と述べた。【矢倉健次】

「息の長い支援を」門川市長

 市は新型コロナの感染が拡大する中、市内で居住・活動する文化芸術に関わる個人と団体・事務所計1476件を対象に5月7~20日、主にインターネットでアンケートを実施。個人1122件、団体280件の計1402件から回答があった。個人は、文化芸術活動を生業とする人が約半数を占めた。結果をとりまとめた報告会が26日、市役所で開かれ、調査を担当した中川眞・大阪市立大特任教授らが門川市長に説明した。

 調査結果によると、2020年2~8月の経済的損失(見込み)の平均額は個人が約88万円、団体は約365万円だった。内訳は、個人が10万円未満19・2%▽10万円以上100万円未満52・6%▽100万円以上500万円未満22・2%――で最大2650万円。団体は、10万円未満23・8%▽10万円以上100万円未満36・9%▽100万円以上500万円未満22・3%――で1000万円以上も6・2%あった。

 「現在困っていること」を複数回答で尋ねると、個人が「創作発表の機会が失われた」(81・1%)や「生計が立てられない」(53・9%)、団体が「公演や展覧会、イベント等の延期や中止による損失」(73・6%)、「経営の見通しが立てられない」(51・8%)など。文化芸術活動に必要な支援(複数回答)は「公演、展示、イベント等の延期・中止による損失補塡」が個人(53・7%)、団体(51・8%)とも最多で、「活動再開・新規展開に向けた事業資金」が個人43・9%、団体37・1%だった。

 市は5月7~17日、30万円を上限とした文化芸術活動緊急奨励金を、市内で活動実績のある個人、団体を対象に募集。約1000件に交付する見込みで、アンケートはこれに合わせて実施した。交付の対象者からは「奨励金は活動継続の後押しになった」という声も多かったという。

 ただ、報告会に同席した京都コンサートホールの高野裕子・事業企画係長は「約200件の25周年記念事業が何一つできない。クラシックの演奏家は多くがフリーで収入が絶たれ、生活が破綻している」などと厳しい現状があることを指摘した。

〔京都版〕

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