古本屋には四季がある 定年後に開業、神戸・片岡さんがエッセー集 人や本との出会い、柔らかく /兵庫

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お客さんと楽しそうに会話する片岡喜彦さん(右)=神戸市兵庫区の「古書片岡で」 2020年6月22日午後3時54分、木田智佳子撮影
お客さんと楽しそうに会話する片岡喜彦さん(右)=神戸市兵庫区の「古書片岡で」 2020年6月22日午後3時54分、木田智佳子撮影

 神戸市兵庫区で小さな古書店を営む片岡喜彦さん(72)が、エッセー集「古本屋の四季」を出版した。定年退職後、夢をかなえて7畳ほどの店の主(あるじ)となり11年。本を手放す人、探し求めて訪れる人たちとの日々のふれ合いが柔らかな文章でつづられ、古本から垣間見えるたくさんの人生への慈しみが伝わってくる。【木田智佳子】

 昭和の家並みが残る平野商店街東の一角、バス道に面して「古書片岡」はある。2009年、61歳だった片岡さんは、自宅からも近い、古い2階建て長屋の店舗を借り開業した。それまでは、建設現場で働く人たちの労働組合で機関紙の発行などに従事。定年後の開業プランを古書店の先輩らに相談すると、ほとんどの人に「食べていくのは無理」と言われた。それでも実行に踏み切ったのは、共働きをしてきた妻の「好きなようにしたらい…

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