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「クモ学」追究 大崎茂芳さん(73)=橿原市 糸が奏でる音色に魅了 /奈良

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クモの糸の弦を張ったバイオリンを奏でる大崎名誉教授=橿原市で2020年6月22日午前11時59分、林みづき撮影
クモの糸の弦を張ったバイオリンを奏でる大崎名誉教授=橿原市で2020年6月22日午前11時59分、林みづき撮影

 バイオリンの弦づくり、トラックのけん引――。本業である皮膚や骨のコラーゲン繊維の研究を続ける傍ら、「クモの糸」を使った世界初の数々のユニークなチャレンジで「クモ学」を追究する。

 クモとの付き合いは、約50年前の粘着紙の研究で、クモの巣を思い浮かべたことがきっかけだった。「クモの糸でバイオリンの弦を作ったら面白いかも」。ロシアの民謡を聴いている時にふと思い立ち、2010年に世界から注目された弦を完成させた。直径約8マイクロメートル(1000分の8ミリ)のクモの糸約1万本で1本の弦を作った。自宅で飼うオオジョロウグモから通常より長い1メートルの糸を集めた。

 クモの糸の弦をバイオリンの名器「ストラディバリウス」に張り、演奏されたことも。しかし、良い弦作りはまだ途上だ。自らバイオリンを弾き、教室で先生に音を聞いてもらいながら、より美しい音色を目指した挑戦はまだ継続している。

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