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コロナ、夏も要注意 集団免疫なく拡大の恐れ続く

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 日本の冬に現れ、春に猛威を振るった新型コロナウイルス。国内では入院患者が減少傾向にあるが、その感染力は本格的な夏を迎えて弱まっていくのだろうか? 気温や湿度の影響はありそうだが、それだけでは説明できない現象も起きている。専門家の見解や予測をもとに今後の感染動向を探る。【岩崎歩】

 季節性のインフルエンザは通常、冬場に流行のピークを迎え、高温多湿の夏場は感染者が減る。長崎大熱帯医学研究所の森田公一所長(ウイルス学)は「新型コロナウイルスも、寒い時期に比べ、夏は感染が広がりにくくなる可能性はある」とみる。森田所長は、インフルエンザウイルスと同様、新型コロナウイルスの表面に「エンベロープ」と呼ばれる脂質でできた膜がある点に注目する。この膜は高温多湿に弱く、壊れると感染力を失う。さらに、ウイルスの遺伝情報が詰まったRNA(リボ核酸)は紫外線でダメージを受けやすく、ウイルスにとって夏は「苦手」な季節と言える。

 また、新型コロナウイルスは鼻や喉から侵入し、粘膜に付着して感染する。湿度が高いと、粘液の分泌や線毛の働きが盛んになり、気道の防御機能が高まると考えられる。気道の保湿は、マスク着用が推奨される一つの理由でもある。

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