女性従業員に暴力やセクハラも…「密室」の物件案内にリスク 不動産業界苦悩

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
「エヌアセット」が物件案内中の社員に携帯させている防犯ブザー=同社提供
「エヌアセット」が物件案内中の社員に携帯させている防犯ブザー=同社提供

 不動産業界で安全対策の強化が進んでいる。客に物件を案内する際に密室で対応することが避けられず、女性従業員が暴力やセクハラを受けるケースもあるためだ。店頭で客の真意を見抜くことは容易ではなく、犯罪から身を守る難しさに直面している。

業界に衝撃 内見中に背後から刺される事件

 業界に衝撃が走ったのは4月25日のことだ。横浜市内の不動産会社に勤務する女性社員(23)が強盗殺人未遂事件の被害者となった。午後2時ごろ、店を訪れた住所不定、無職の男(25)に応対し、内見のため訪れた2カ所目のアパートの室内で背後から包丁で刺された。財布と案内用の車を奪われた社員は意識不明の重体に陥ったものの、一命は取り留めた。

 神奈川県警によると、逮捕された男は「金銭を奪う目的だった。部屋を借りるつもりはなかった」と供述。1カ所目はためらいがあったが、機会をうかがって2カ所目で事件に及んだという。

 事件後、約6100の不動産業者でつくる全国賃貸不動産管理業協会が会員に向…

この記事は有料記事です。

残り1043文字(全文1468文字)

あわせて読みたい

注目の特集