メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

防災ラジオ、貸与希望3割弱にとどまる 埼玉・加須

埼玉県加須市が貸与を始めた防災ラジオ=加須市で2020年6月22日午後2時9分、岡礼子撮影

[PR]

 埼玉県加須市が全世帯への貸与を決めた防災行政無線放送の個別受信機(防災ラジオ)の貸与希望者が全世帯の3割弱にとどまっている。同市内では水害時に10メートル超の浸水が見込まれる地域もあり、市は引き続き貸与希望者を受け付けている。

 防災ラジオ貸与は、2019年10月の台風19号襲来の際に「避難を呼びかける防災無線放送が聞こえにくかった」との声が市民から寄せられたことを受け、4億6960万円の予算を組んで始めた。市の防災無線を自宅内で聞くことができ、FM、AMなどの一般放送を聞いていても、防災無線放送時には自動的に切り替わる。

 希望世帯に貸与する方式で、今年2月、自治会を通じて全戸に案内と申請書を配布したが、対象4万7975世帯のうち、申請したのは1万3187世帯(19日現在)で27%にとどまる。地域別では、利根川と渡良瀬川に挟まれ、水害時に広域避難が必要な北川辺地区では47%に達したが、大利根地区は41%。加須・騎西地区はいずれも20%台と低い。

 北川辺地区では貸与後に「ラジオが聞こえにくい」との声も市に30件寄せられた。職員が個別に調整し、改善しつつあるという。

 市が台風19号の後に実施し、広域避難の対象となった地域で5072世帯が回答したアンケートによると、避難情報を防災無線で入手した人は全体の15%で、緊急速報メール(21%)に次いで多かった。一方で避難できなかった理由を自由記述で聞いたところ「防災行政無線が聞き取れなかった」との回答も17件あった。市職員への聞き取り調査でも「防災行政無線が聞こえづらかった」との意見が28%あった。

 市は、防災無線の情報を市のウェブサイトやメールサービス、フリーダイヤルでも流しており、メールサービス(安全安心情報)の登録者は約7000人(5月末現在)。市危機管理防災課の担当者は「スマートフォンなどを持たない世帯には防災ラジオを使ってほしい」と呼びかけている。【岡礼子】

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「GoTo」反対署名、5日間で9万人超 「その予算を医療現場や被災地に」

  2. 感染者と同席「コロナパーティー」 「無敵」と参加の30歳死亡 「間違いだった」言い残し

  3. 丸岡いずみさん、コロナ陽性で入院 夫の有村昆さんがクラスター発生の劇場で感染

  4. 政権がGoToを強行する理由 アクセルとブレーキ同時に踏む「むちゃ」

  5. 稲田氏ピンチ リベラル色の女性政策に保守派から「ついていけない」の声

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです