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久米宏さんが大切にした「チンピラ精神」 ラジオ最終回「お別れってわけじゃない」

久米宏さん

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 久米宏さん(75)が2006年10月からパーソナリティーを務めているTBSラジオ土曜午後の生放送「久米宏ラジオなんですけど」が、27日に最終回を迎えた。久米さんは「仕事を始めて50年。十分やったって言えば十分やった」と最後に語った。

 久米さんは番組冒頭、第1回と同じように東京・赤坂のスタジオを飛び出した。

 「ここにGスタジオがあったんですよ」と、人気番組「ザ・ベストテン」を生放送していた旧TBS社屋があった再開発のビルを見ながら、たまたまいた子どもにインタビューするなど、久米さんにとっては、若き日に永六輔さんや小島一慶さん(いずれも故人)とともに担当したラジオの街頭中継を再現した形に。

 「昔は歩いてるだけで息が切れるってことはなかった気がするなあ」「赤坂、鳥が多いなあ。あっ、カラス、こっちおいで」などと、久米さんは昔のように、今の赤坂の様子を説明した。

 スタジオに戻った久米さんは、リスナーから多数寄せられたコメントを読み、「聡明と説明を読み違えるなんてもうだめだねえ」などと話しながら、「永(六輔)さんに会わなければ、たぶんここにいませんから」などと、これまでを振り返った。

 最終回のゲストは、久米さんが2日前の「伊集院光とらじおと」にゲスト出演したお返しの形で、伊集院光さんが登場。伊集院さんは「今、ラジオはメインのカルチャーでないから、聴いてもらってるのはすごいと思っている」などと語り、ラジオ談議を久米さんと繰り広げた。

 久米さんは、永さんや「ザ・ベストテン」の司会をともに務めた黒柳徹子さんらを取り上げながら、「僕はチンピラという役回りだったんです、前半は。ところが、最大のミスはニュースステーション。チンピラ役はまずいから。でもね、精神はチンピラでいようと。チンピラが僕のよりどころ。この番組も、年は取っても精神はチンピラなんです。発言は基本的にチンピラですからね」。

 ここまで話すと、相手を務めてきた堀井美香アナウンサーが「どうしようもないですね。直せないですね」と、いつものように合いの手を入れた。林家彦いちさんも最終回にちなんだ「彦いち噺(ばなし)」を披露した。

 最後に久米さんは、「永さんの(ラジオ番組)『土曜ワイド』に拾ってもらって、1970年から仕事始めて、少しずつしゃべれるようになってちょうど50年。十分やったって言えば十分やった」と話すと、若い人が世間の動きを知るのにラジオを聴いているということを紹介し、「僕ね、小学校中学校って、ほとんどの時間、ラジオとテレビの前ですね。はるかに学校の教室よりも長くて、そう言われてみると僕も勉強したのはラジオとテレビなんだと。そんなバカなと思いましたが」と、ラジオ愛を披露。

 「ただ、僕はクセがある人間なんで、スタッフは苦労したと思いますね。聴く方もクセがある人なんで、気にくわないことがあったり、お疲れだったと思います。でもこれでお別れってわけじゃないので、チャンスがあったら、いつか、そのうち、ぜひ」と、いつものように時間ピッタリに最終回を締めくくった。

 最終回の番組は、1週間後まで、Radiko(ラジコ)などで聴くことができる。【油井雅和】

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