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コロナの難局に川崎フロンターレのマスコット「ふろん太」が南極に渡った理由

昭和基地に“赴任”したJ1川崎のマスコット「ふろん太」=川崎フロンターレ・国立極地研究所提供

 新型コロナウイルスが世界各地に広がる中、感染が及んでいない南極に渡ったサッカー・Jリーグクラブのマスコットがいる。イルカをモチーフにしたJ1川崎フロンターレの「ふろん太」だ。昨年11月に日本を出発して昭和基地で活動する第61次南極地域観測隊に今年5月から「見習い」として加わり、現地の情報を発信するという。コロナの難局に、なぜマスコットが南極へ向かったのか。異色の企画が実現した理由を探ると、スポーツチームがなかなか定着しなかった本拠地・川崎市の苦難の歴史も見えてきた。

 6月18日、動画投稿サイト「ユーチューブ」の川崎の公式チャンネルに、2分あまりの動画がアップされた。昭和基地からの映像で、ふろん太がスノーモービルや物資運搬などに使う雪上車に乗り、現地の乗り物を紹介している。

 これは「難局物語2020」と題した企画の第1弾だ。企画に関わった川崎の佐藤弘平さんによると、ふろん太は今年12月まで現地で隊員と一緒に行動し、南極の気候や動植物の生態に加え、昭和基地や隊員の仕事などを紹介する動画を毎月1回、配信するという。当初は3月に出発予定だったが、新型コロナの影響で遅れ、政府による緊急事態宣言が解除された5月に南極に向かった。ふろん太はクラブを通じ「この難局を乗り越えるためにも、南極からどんな地球の未来が見えるのか、南極から地球のみんなが笑顔になれるコンテンツを届けたい」との談話を出している

 なぜ川崎と南極が結びついたのか。直接のきっかけは、国立極地研究所(東京都立川市)職員で川崎市民か…

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尾形有菜

毎日新聞東京本社運動部。1992年、宮城県生まれ。2014年入社。宮崎、大分両支局を経て、20年から現職。運動経験はないが、高校時代は放送部(朗読)に所属して県大会で優勝。総文祭という文化部の「インターハイ」出場経験も。父と弟2人、妹が元ラガーマンのラグビー一家で育った無類のラグビー好き。

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