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新型コロナ 図書カードに感謝続々 御所市内の子ども1675人 贈り主は元保育士・仲林さん /奈良

「こんなうれしいこと初めて」

届いた手紙を手に笑顔を見せる仲林参代さん。御所駅近くの教室の玄関先には、通る人に見てもらうための絵本や折り紙を置く木棚を新たに設置した=御所市で2020年6月24日午後4時55分、稲生陽撮影

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 御所市内の0歳から小学生までの子ども1675人全員に5月中旬、市内の女性から1人1000円分の図書カードが贈られた。カードは1枚ずつ、折り紙で丁寧に手作りした封筒に入れられていた。贈り主は匿名だったが、市には受け取った子らから感謝の手紙や電話が殺到。寄贈者は「長く生きてきて、こんなにうれしいことは初めて」と取材に名前を明かし、笑顔を見せた。【稲生陽】

 女性は同市の元保育士、仲林参代(みつよ)さん(70)。2011年に大和高田市立保育所を定年退職後、JR御所駅近くの自宅を全面改修し、無料で書道や折り紙、漢字を教える教室を開いた。「子どもが好きで、教室も毎日が楽しい。自分が力をもらえているような思いだった」という。

 今回は新型コロナウイルスの影響で休校や休園が続く中、図書カードを贈ろうと発案。1675枚(167万5000円分)のカードと、図書館の蔵書を増やす費用にと32万5000円を御所市に寄付した。当初は名乗り出るつもりはなく、教室に通う子が「市民の人がくれたんや」と図書カードの話をするのを笑顔で聞いていた。

 しかし、市には感謝の手紙や寄贈者についての問い合わせが殺到。市内の全ての小学校と幼稚園、保育所からも手紙が届いた。手紙には「ありがとう、御所のサンタさん」「(休園期間中に)世話してくれたおばあちゃんにあげたい」といった温かい言葉や、寄贈者をいたわる言葉がつづられていた。贈り主が仲林さんだと気付いたかつての教え子からは「先生らしいなと思いました」とのメッセージも届いたという。

 仲林さんは「カードを贈っただけでこんなにエールをもらえるなんて、人の温かさを再確認しました」と声を震わせた。

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