特集

歌舞伎

歌舞伎ファンの皆さんへ、人気俳優のインタビューや最新ニュース、担当記者による舞台評などをお伝えします。

特集一覧

わざおぎ登場

争いの無意味さ、セリフに込め 三大名作の一つ「義経千本桜」を語る 中村吉右衛門さん

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷

 中村吉右衛門さんに歌舞伎の「三大名作」のお話をうかがうのも最後。源平の合戦で敗者となった平家ゆかりの人々の姿を描いた「義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)」に焦点をあてたい。

 平知盛、いがみの権太、佐藤忠信(狐(きつね)忠信)という立ち役にとって重要な三役が登場するが、紙面では、「渡海屋(とかいや)・大物浦(だいもつのうら)」の知盛を取り上げる。

 壇ノ浦の合戦で死んだはずの平家の勇将、知盛は生き延び、摂津国・大物浦(兵庫県尼崎市)の船問屋「渡海屋」の主人銀平として暮らし、源氏に一矢報いる機会をうかがっていた。兄、源頼朝と不和になり、逃亡する義経は海路、九州に向かう途中、渡海屋に立ち寄る。知盛は船幽霊に化けて義経の乗船を襲う。

この記事は有料記事です。

残り1888文字(全文2205文字)

【歌舞伎】

時系列で見る

あわせて読みたい

マイページでフォローする

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月

ニュース特集