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藤原帰一の映画愛

ペイン・アンド・グローリー アルモドバル監督が過去の力を豊かに表現

 音楽や文学では、同時代の作品として傑作に出合う機会が少なくなりました。ヴェルディの新作を観(み)に行こうなんて、うらやましい時代だな、という感じ。過去の作品が持つ力の大きい芸術なのでしょう。

 新しい芸術だったはずの映画もすでに長い歴史を持ち、同じ事情が生まれました。オーソン・ウェルズやルキノ・ヴィスコンティは私の生きた時代と一部は重なりますが、やはり同時代というよりも学ぶべき対象。ご高齢でしたから、全盛期の傑作に比すべき力を新作に感じることはありませんでした。遅く生まれすぎたという気持ちです。

 でも、数は少なくても、同時代に観る機会を得ることのできた映画作家もいます。新作の情報をかき集め、公開を待ち望み、上映に出合うことでこの人と同じ時代に自分が生きている喜びに浸る。若者に向かって、ロードショーでこれを観たんだよと自慢したくなるような映画監督です。

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