原子力規制委は「バックフィット命令」に及び腰? 発令1件「抜きたくない宝刀」

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関西電力高浜原発=福井県高浜町で2019年11月3日、本社ヘリから大西達也撮影
関西電力高浜原発=福井県高浜町で2019年11月3日、本社ヘリから大西達也撮影

 原子力規制委員会は、福島の原発事故を教訓に、既存の原発に追加の安全対策を課す「バックフィット」に力を入れる姿勢をアピールしている。しかし、基準不適合と評価した原発を停止させたり、改造させたりする命令の発令はわずか1件。法改正して手にした権限は「抜きたくない宝刀」となっている。毎日新聞が入手した音声記録には、専門家から火山灰対策が過小と指摘された関西電力3原発の運転停止を懸念し、「基準不適合」の認定を回避しようとする更田(ふけた)豊志委員長の発言が収められていた。事故によって原子力規制は本当に生まれ変わったのか検証する。【日野行介/特別報道部】

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