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くろしお物語

紀伊・房総/3 イワシ漁業の生みの親は綿だった 畑の魚肥として増産 /和歌山

大阪府泉大津市の池上曽根史跡公園付近の綿畑

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」(放送休止中)の舞台となっている戦国時代、特に16世紀後半は「衣料革命」が起きた時代でした。合戦が長期化・広域化する中、身につけるものの素材として、風通しの良い麻よりも、木綿に注目が集まるようになったのです。

 染色のしやすさや着心地の良さ、高い保温性と保湿性による快適さが、木綿採用の理由でした。加工性にも優れ、収穫して原糸にするまで手間が掛からないのも特長です。侍の兵衣をはじめ陣幕、旗、幟などの軍事用品にまで木綿が求められ、遠方への行軍や長きにわたる滞陣を有利にしました。それら特長から、庶民の衣服にも木綿が広がっていくことになります。

 江戸時代に入ると摂津や河内、和泉が全国一の綿作の中心地となり、綿畑優先の耕作が行われました。綿は連作障害の少ない作物ではありますが、生産性を上げるために綿畑1反(約300坪)につき、魚肥としてイワシの肥料(干鰯(ほしか))を1石(約180リットル)も投下して、増産に精を出す農家も現れました。ちょうど各地の大名らが推し進めていた「新田開発」に伴う「複合農業」の振興策と相まって、木綿増産が干鰯増産に…

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