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新型コロナウイルス

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感染爆発のNY 郵便番号で分かれた明暗 黒人や中南米系、低所得者を直撃

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医療崩壊の危機が伝えられたクイーンズ地区のエルムハースト病院の前に並ぶ救急車=米ニューヨークで2020年3月29日、隅俊之撮影
医療崩壊の危機が伝えられたクイーンズ地区のエルムハースト病院の前に並ぶ救急車=米ニューヨークで2020年3月29日、隅俊之撮影

 新型コロナウイルスの感染爆発が起きた米ニューヨーク州。これまでに39万人が感染し、死者は2万4000人を超える。感染がマイノリティー(人種的少数派)や低所得者の暮らすエリアに集中したのはなぜなのか。何が起きたのかを検証する。【ニューヨーク隅俊之】

 米ニューヨーク市クイーンズ地区のエルムハースト病院。レンガ造りのアパートが並ぶ周辺では4月上旬、救急車のサイレンが鳴り響いていた。中南米系の移民らが手でマスクを押さえながら歩く。この一帯の医療を支える病院には、新型コロナウイルスの患者が殺到して医療崩壊の危機に陥り、医師らが「人工呼吸器が足りない」と訴えた。「震源地の中の震源地」だった。

 近所に住む南米エクアドル出身のマリア・カラスコさん(当時75歳)が、呼吸困難を訴えて運び込まれたのもその頃だ。集中治療室に入った彼女は家族と会えないまま、3週間後に亡くなった。「ここで家族が次々と感染するなんて。自分の身には起きないと、皆が思って…

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