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日韓結ぶ「ポッタリさん」どこに 情のおじちゃん、おばちゃん コロナで姿消す

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ポッタリさんのために仕入れていた食料品を処分しなければならず、ほとんど空になった店内を見回す大原順子さん=山口県下関市竹崎町で2020年6月11日午前11時34分、佐藤緑平撮影
ポッタリさんのために仕入れていた食料品を処分しなければならず、ほとんど空になった店内を見回す大原順子さん=山口県下関市竹崎町で2020年6月11日午前11時34分、佐藤緑平撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大で世界各国からの入国制限が続く中、韓国・釜山市と山口県下関市を結ぶ「関釜フェリー」が旅客輸送を停止し、両市を往来する韓国の行商人「ポッタリさん」たちも姿を消した。韓国から担いできた食材などを下関で売り、日本の商品を仕入れて帰っていく「おじちゃん」「おばちゃん」たちだ。半世紀以上続く「草の根交易」を間近に見てきた人たちは「また行き来できる日が来ればいいが」と感染終息を願う。

 「ポッタリさんたちは情がある。よそのスーパーより高くても『おばちゃんのところで買ってあげよう』と言って来てくれていた」。在日コリアンの出店が集まる下関市竹崎町の「長門市場」。在日韓国人2世の夫(故人)と店を継ぎ、40年近くポッタリさん相手の小売店「大原商店」を営んできた大原順子さん(68)はほとんど空になった荷棚を見回した。

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