水害時に声掛けで避難促す「率先安全避難者」導入 台風19号の教訓で 長野

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氾濫危険水位を超え、堤防ぎりぎりまで濁流が迫る千曲川。台風19号では、長野市長沼地区の千曲川堤防などが決壊し、1700人以上が自宅に残され救助された=長野県佐久市御馬寄で2019年10月12日、武田博仁撮影
氾濫危険水位を超え、堤防ぎりぎりまで濁流が迫る千曲川。台風19号では、長野市長沼地区の千曲川堤防などが決壊し、1700人以上が自宅に残され救助された=長野県佐久市御馬寄で2019年10月12日、武田博仁撮影

 昨年の台風19号の教訓を生かそうと、長野県は大規模水害発生時に地域内の声掛けで避難を促す「率先安全避難者」を導入する。全国で津波を想定した事例はあるが、河川氾濫など水害に備えた導入は珍しいという。今秋までに1000人程度に研修を実施し、「逃げ遅れゼロ」を目指す。【島袋太輔】

 台風19号では、長野市長沼地区の千曲川堤防などが決壊し、1700人以上が自宅に残され救助された。国などのアンケートによると、避難しなかった理由は「被害に遭うと思わなかった」63・5%、「これまで被害に遭わなかった」42・5%と危険性を過小評価する「正常性バイアス」の影響とみられる回答が目立った。

 一方、避難したきっかけは「近所の人や自治会の声掛けがあったため」が23・7%と目立った。そのため、県危機管理防災課は「リスクを気付かせる『トリガー情報』を住民に与えたい」と、「率先安全避難者」として地域内で積極的に避難の声掛けをする役割を住民に担ってもらう。数十軒に1人程度を想定し、市町村が地区役員や民生委員、消防団員を指名する。千曲川や天竜川流域で、被害の大きい浸水予想区域を優先して導入する。

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