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抗体検査「第2波に備え」 民間でも独自に実施、15分で結果判明 大阪

抗体検査の方法を説明する吉川聡介医師=大阪市城東区で2020年6月9日午後1時4分、近藤諭撮影

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 新型コロナウイルスの感染が再び拡大する「第2波」が懸念される中、感染歴を調べる抗体検査を独自に実施する民間医療機関が増えている。大阪府内の感染状況は落ち着いているが、発熱があってもPCR検査(遺伝子検査)を受けられないケースはあるといい、患者に安心してもらい、感染拡大を防止するため、抗体検査が活用されている。【近藤諭】

 抗体はウイルス感染時などに体の免疫細胞が作り出すたんぱく質。血液を採取し、専用のキットを使って抗体の有無を検査する。ただ、新型コロナの抗体が体内でどれくらい持続するのか、ウイルスに対する免疫機能をどれだけ持つのかなど、まだ分かっていない部分は多い。

抗体検査を実施するため松谷クリニックの敷地内に設置されたテント=大阪市城東区で2020年6月9日午後1時9分、近藤諭撮影

 厚生労働省が6月上旬に東京、大阪、宮城の3都府県で住民約8000人を対象に実施した抗体検査では、東京で0・10%、大阪で0・17%、宮城で0・03%が陽性だった。大半の人が抗体を保有していないことが分かった一方、PCR検査を受けないまま回復した感染者が一定程度いた可能性も明らかになった。

 こうした中、大阪市城東区の耳鼻咽喉(いんこう)科「松谷クリニック」では、クリニックの敷地内にテント(約30平方メートル)を設置。火曜と金曜の週2回、一般の患者とは動線を分け、希望者に抗体検査を実施している。検査を担当する吉川聡介医師(48)は「第2波に備えて自分の感染状況を知っておきたい人も多い」と話す。

抗体検査に使用するキットやフェースシールドなど=大阪市城東区で2020年6月9日午後1時0分、近藤諭撮影

 検査では、現在感染している可能性が分かる「IgM抗体」と、過去に感染していた可能性が分かる「IgG抗体」の2種類を調べられるキットを使用。血液を少量採血すれば、約15分で結果が分かり、患者の負担も少ないという。また、テントは検査スペースと患者の待機所が区切られており、他の患者と接触することはない。吉川医師もフェースシールドやマスク、手袋を身につけ、検査ごとに消毒するなど、感染対策には気を使う。

 松谷亮一院長は「新型コロナの感染が広がり、クリニックを受診する患者は6割以上減った。経営は厳しいが、地域医療を担う医療機関として、不安を持っている患者に少しでも安心してもらいたい」と話している。

 抗体検査は、同クリニックのホームページで予約を受け付けている。費用は6000円。問い合わせは同クリニック(06・6789・3366)。

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