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金閣寺、北山大塔跡付近を無許可工事か 京都市埋文研の研究員が原状回復求める

「北山大塔」の跡地とみられる金閣寺庭園での工事について記者会見する東洋一・京都市埋蔵文化財研究所研究員(右)=京都市中京区で2020年6月29日午後2時48分、添島香苗撮影

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 金閣寺(鹿苑寺)=京都市北区=の敷地内に建てられたとされる七重塔「北山大塔(だいとう)」の跡地付近に無許可で広場や石垣を造成したのは違法として、市埋蔵文化財研究所の東(あずま)洋一研究員(64)が29日、石垣を取り除くなど原状回復命令や行政指導を求める申し出書を文化庁に郵送した。京都市内で記者会見して明らかにした。

 北山大塔は室町幕府三代将軍の足利義満が建立したとされる。2016年には同研究所が塔の一部とみられる装飾品を発見したと発表。出土場所の近くには高さ約2メートル、一辺約40メートルの正方形の盛り土があり、調査の担当者で、塔に関する複数の論文を執筆している東氏は、塔の基礎部分となる「基壇」跡の可能性があると指摘している。

 申し出書によると、東氏は、鹿苑寺が16~17年ごろから参拝者用のトイレの建て替え工事などで、文化庁長官の許可を受けないまま、近くの盛り土部分に広場や石垣を造成したと主張。一部が既に削られ、工事は文化財保護法に反するとしている。

 東氏は「鹿苑寺は観光客の便宜を優先し、文化財保護を軽視した。重要な遺構が消滅することがあってよいのか」と主張した。同席した代理人の中島晃弁護士は「新型コロナウイルス感染拡大で観光客が減った今こそ、文化財保護のあり方を見つめ直すべきだ」と指摘した。同研究所は東氏の申し出書について関知していないという。

 鹿苑寺は毎日新聞の取材に「申し出書を見ていないのでコメントできない」とした。【添島香苗】

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