メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ベルギー国王 植民地支配に初の「遺憾」表明 コンゴ民主共和国大統領に書簡

ベルギーのフィリップ国王(中央)=2020年6月28日、ロイター

[PR]

 ベルギーのフィリップ国王(60)は30日、アフリカ中部のコンゴ民主共和国の植民地支配を巡り、王室として初めて「深い遺憾」を表明した。同日、ベルギーから独立して60年を迎えたコンゴのチセケディ大統領に宛てた書簡で伝えた。

 ベルギーは元国王レオポルド2世が1885年にコンゴを「私領地」とした。現地の人々はゴムなどの資源採取のため、劣悪な環境で搾取された。ノルマを満たさない労働者の手首を切断する残虐行為もあり、この間に伝染病なども含む死者数は数百万人に達したとされる。国際社会の批判の高まりを受けて、元国王は1908年に統治権をベルギー政府に移譲した。

 フィリップ国王は書簡で、「暴力と残虐な行為があったことは、私たちの記憶に重くのしかかっている」と言及。正式にベルギーの植民地となった後も「苦痛と屈辱」が続いたと指摘した。その上で「現在も社会に残る差別によって過去の痛みが呼び覚まされている」として「深い遺憾」を表明し、「あらゆる差別と闘う」決意を示した。

 米国の白人警官による黒人男性の暴行死事件を受けた抗議活動が世界各地に広がる中、ベルギーでは各地に残るレオポルド2世像が破損され、一部は撤去されている。近年ベルギーではアフリカ系の若者を中心に植民地主義への反省や謝罪を求める声が広がっており、コンゴ独立60年の節目でのベルギー王室や政府の対応に注目が集まっていた。【ブリュッセル八田浩輔】

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. サッシャさんも感染 山本裕典さんらの舞台で共演  出演者ら14人感染確認

  2. 「母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ」 ツイートが大反響を呼んだ三つの視点

  3. 山本太郎の現在地 (下)「世の中、見えてんのか?」 消費税5%、強気崩さないワケ

  4. 池袋母子死亡事故 現場近くに慰霊碑、除幕式 松永さん「事故のない社会に」

  5. 連日200人超は第2波か 保健所「手いっぱいだ」 病院「もう少し先か」

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです