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コロナ禍で貧困あらわに 食料提供に長い列/寝泊まりする場探す日々

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参院決算委員会で持続化給付金業務の委託問題に関する野党議員の質問を聞く安倍晋三首相(手前左)と梶山弘志経済産業相(奥右)=国会内で2020年6月15日、竹内幹撮影
参院決算委員会で持続化給付金業務の委託問題に関する野党議員の質問を聞く安倍晋三首相(手前左)と梶山弘志経済産業相(奥右)=国会内で2020年6月15日、竹内幹撮影

 緊急事態宣言が解除され1カ月が過ぎたが、新型コロナウイルスの影響による暮らしへの打撃は今なお深刻だ。一方で中小企業などを支援する「持続化給付金事業」で不透明な実態があらわになったのに代表されるように、政府の支援策の有効性や目的への疑念は深まるばかり。生活困窮者支援などの現場では「本当に困っている人を助ける政策を」との声が上がっている。

 朝から強い雨が降った6月13日、東京・新宿の都庁前には、路上生活者らの長い列ができていた。生活困窮者支援団体や有志でつくるネットワーク「新宿ごはんプラス」と認定NPO法人・自立生活サポートセンター「もやい」による食料提供・生活相談会を待つ人たちだ。従来は月2回だったが、コロナ禍で職や住居を失う人が増えたことを受け、毎週土曜に開催を増やした。この日は160人以上がビスケットや果物、パック入りおでん…

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