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名著を探訪

戦後75年 司馬遼太郎『歴史と視点』/中 戦車や陸軍を酷評

中国戦線を走行する97式中戦車=1944年5月22日撮影

 歴史小説の大家・司馬遼太郎(本名・福田定一)は、エッセーや対談などではしばしば自らの歴史観を披露した。その中で、昭和元年から20年の敗戦までを「昭和前期」とし、<何とくだらない戦争をしてきたのか>とあきれ、嘆いた(『「昭和」という国家』NHKブックス)。

 『歴史と視点 私の雑記帖』(新潮文庫)には、その昭和観の土台となったであろう体験をつづったエッセーが収録されている。(1)「戦車・この憂鬱な乗物」(2)「戦車の壁の中で」(3)「石鳥居の垢」だ。

 大阪外国語学校から学徒出陣した司馬は1943年12月1日、兵庫・加古川北郊の青野ケ原(現小野市)にあった戦車第19連隊に幹部候補生として入営し、翌年5月、旧満州(現中国東北部)の四平にあった陸軍戦車学校に入校した。卒業後は戦車第1師団に配属された。そのころ主力だったのは「97式中戦車」、通称「チハ車」である。当時、戦車を自国で製造していたのは米英と独仏ソ、イタリアと日本だけだった。大日本帝国の陸…

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