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大岡信と戦後日本

/26 海外で連詩を巻く 深刻な主題、軽快なスタイル

 1981年11月、米ミシガン州のコマース湖岸にある詩人、トマス・フィッツシモンズ氏の家で夕食後、大岡信はフィッツシモンズ夫妻と歓談していた。大岡は50歳。同州立オークランド大客員教授として9月から当地に滞在中だった。

 フィッツシモンズ氏は大岡より5歳年長の同大教授で、日本現代詩の英訳アンソロジーを出版するなど日本文学に通じていた。翌82年に刊行された大岡の英訳選詩集『秋をたたむ紐(ひも)』の翻訳にも関わった。画家のカレン夫人も日本で墨絵を学んだことがあるという。

 その場で大岡は、歌合(うたあわせ)や連歌、連句など「日本の詩の歴史の幹線をなしていると思われる共同制作詩の伝統の重要性について強調して話した」。語り合ううち、フィッツシモンズ氏があるアイデアを思いつく。『秋をたたむ紐』の表題作の短詩に、彼が一つ詩を付けてみることだ。大岡の短詩の原作は次の通り。

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