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定型の窓から

時事を詠むのか否か=片山由美子

倒・裂・破・崩・礫の街寒雀 友岡子郷

車にも仰臥という死春の月 高野ムツオ

 多くの新聞には短歌・俳句の投稿欄がある。毎週これを見ていると、昨今目立つのはやはり新型コロナウイルス関連の投稿だが、短歌と俳句ではかなり違いがある。そこで思い出すのは、かつての機会詩論争だ。

 機会詩は、ドイツ語の訳語である。17~18世紀に眼前の事象を即興的にうたう詩として生まれたとのことだが、短歌・俳句で機会詩と呼んでいるのはそれとは少し違う。

 機会詩ということばを聞くようになったのは、湾岸戦争や米国の同時多発テロ事件の頃からだ。特に後者の衝撃的な映像がテレビ画面に映し出されたとき、新聞の短歌投稿欄にはすぐ反応があった。信じられないような光景を目にした驚きや怒り、悲しみが短歌欄に溢(あふ)れたのである。

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