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風景を歩く

奥日高の木地屋 流離の親王を祖神に /和歌山

日高川の源流のほとりに1軒だけ家屋が残っている=田辺市龍神村小森で

 木地屋というのは、ろくろなどを用いて碗(わん)などの日用雑器をつくる技術者集団のことである。その出自は滋賀県の湖東の最奥、愛知(えち)川上流の小椋(おぐら)谷とされている。トチやブナなどの原木をもとめて、山々をわたり歩いた漂泊の人々であったらしい。

 そういう自分たちの運命の過酷さを、皇位継承に敗れ流浪した、はかない境涯に重ね合わせたのか、惟喬(これたか)親王(844~897年)を彼らの祖神としてまつったことは有名である。

 郷土史家、中西捷美氏の研究「奥日高・木地屋考」では、紀州の木地屋は惟喬親王にかわって大塔宮護良(もりなが)親王(1308~1335年)への崇敬が指摘されている。なるほど、この親王も「貴種流離譚」の主人公の一人だった。

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