6月30日深夜に反体制活動などを取り締まる国家安全維持法(国安法)が施行された香港。1日には中心部で大規模デモが呼びかけられたが、新たな「武器」を手にした警察は、今まで以上の強硬姿勢を見せた。「今こそ革命の時だ」。参加者は「国安法違反」への恐怖心を振り払い、そう叫びながら行進した。
繁華街・銅鑼湾。「国家分裂や中央政権転覆に該当し、国安法違反罪で逮捕される可能性がある」。そう書かれた真新しい紫色の警告旗を機動隊が掲げた後、「香港独立」と記した旗を手にした男性がその場で逮捕された。国安法の施行からわずか半日あまりで、初の逮捕者が出た。
香港の検察と警察当局は既に国安法を執行するための専門機関を設置。当局は声明で「国安法に基づき、逮捕やその他の法執行を行う」と表明し「香港独立」や中央政府を批判する市民に対し逮捕も辞さない構えを示していた。
国安法の施行で市民の間には萎縮ムードも漂うが、銅鑼湾地域には大勢の市民が集まった。女子大学生(22)は「怖いが、怒りを我慢できず、ここに来た」と話した。
「国安法という悪法を恐れず、中国共産党の独裁に抵抗する」「天が共産党を滅ぼす」「革命」――。さまざまなプラカードを手にし…
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