連載

特集ワイド

「人だかりがする」ニュースを目指して、読み応え十分の記事をラインアップ。

連載一覧

特集ワイド

インバウンド戦略、問い直せ コロナが来て人が去り 住民と外国人の溝、露呈

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
緊急事態宣言解除後初の週末となり、大勢の人が行き交う銀座4丁目交差点=東京・銀座で5月、丸山博撮影
緊急事態宣言解除後初の週末となり、大勢の人が行き交う銀座4丁目交差点=東京・銀座で5月、丸山博撮影

 コロナ禍で日本中から一瞬にして消えてしまったのが訪日外国人(インバウンド)だ。観光地や繁華街に潤いをもたらしてくれた貴重な活力源を失い、観光業や小売業の多くが途方に暮れている。インバウンドは再び戻ってくるのか。そもそも戻ればそれでいいのだろうか。

 「なんと、道ばたでバンビ、生まれてたわ!」。6月初旬、奈良市に住む知人が驚いて電話してきた。人になれているとはいえ、シカが人目につく場所で子を産むとは。

 初任地の奈良支局にいた二十数年前、その年のシカの赤ちゃん第1号が誕生した、との一報を受けた日を思い出した。若草山を駆け上り、うっそうとしたやぶに踏み入り、暗い木陰でようやく親子を発見。母ジカに「赤ちゃん、かわいいね」と話しかけながら慎重に近づき、乳を与える姿をカメラに収めた。出産場所に迫るのはそのぐらい大変だ。ここ数年、奈良は外国人らでごった返していたが、環境が一変したのが分かる。

この記事は有料記事です。

残り2380文字(全文2774文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集