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10カ月乳児のネグレクト死 なぜ救えなかったのか 訪問6回、衰弱気づけず

一家が暮らしたアパートの庭には乳児用ミルクの缶などごみが散乱していた。亡くなった乳児の姉はここでよく遊んでいた=千葉県市原市で2020年6月5日午前9時7分、秋丸生帆撮影

 千葉県市原市のアパートで1月25日、生後10カ月の小西紗花(すずか)ちゃんが死亡した。衰弱死とみられ、母親の理紗容疑者(23)が県警に保護責任者遺棄容疑で逮捕された。市は育児支援として6回にわたりアパートを訪問したが、紗花ちゃんに一度も会えず、衰弱状態に気づくことはなかった。今月7日には東京都大田区で女児(3)が衰弱死し、母親が逮捕される事件も起きている。育児放棄は典型的な虐待だ。なぜ命を救えなかったのか。

 1月23日午後3時過ぎ。アパートを保健師らが訪れた。アポなしの訪問だった。屋内の照明はついており、ドア越しに子どもの足音も聞こえた。「家にいるに違いない」。改めて声をかけたが反応はない。結局、部屋に入ることなく、アパートを後にした。

 紗花ちゃんは2日後、このアパートで亡くなった。

 2019年3月10日生まれの紗花ちゃんは両親と、幼稚園に通う姉(5)、保育園児の兄(3)の5人暮らし。近所の人は抱っこひもで紗花ちゃんを抱き、自転車に姉と兄を乗せて走る理紗容疑者の姿をよく見ていた。

 保健師が初めてアパートを訪れたのは同年4月25日のことだ。紗花ちゃんの体に異常はなかったが、理紗容疑者の健康状態に不安定なところが確認されたといい、市は育児支援の必要があると判断した。

 5月から9月にかけ、保健師によるアパー…

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