喪失感抱え一歩ずつ 岡山の家族、仮設経て暮らし再建 西日本豪雨から2年

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2019年12月に改修工事を終えた自宅に戻り、だんらんの時を過ごす梶真人さん一家=岡山県倉敷市真備町地区で、戸田紗友莉撮影
2019年12月に改修工事を終えた自宅に戻り、だんらんの時を過ごす梶真人さん一家=岡山県倉敷市真備町地区で、戸田紗友莉撮影

 2018年7月の西日本豪雨から6日で2年を迎える。甚大な被害が出た倉敷市真備町地区に暮らす被災者は、この2年をどう過ごしたのか。18年9月、地区内に建てられた仮設団地の入居時に出会った梶真人さん(47)一家に取材を重ね、これまでを振り返りながら、今の心境を聞いた。【戸田紗友莉】

 18年7月6日深夜、一家は降りしきる雨の中、次男の桜輔(おうすけ)さん(10)が通う最寄りの小学校の体育館に徒歩で避難した。避難を促すエリアメールが流れる度に、混みあった体育館中の携帯電話やスマートフォンが一斉に鳴ったが、「情報が入らず何が起きているのか全く分からなかった」。

 築1年ほどだった自宅は2階床下まで浸水し、車3台は処分せざるを得なかった。妻加世さん(47)の実家がある岡山市に避難したが、夫婦は片付けのため、片道1時間以上かけて自宅に通った。泥で色を失った真備と他地域との差に心がついていかず、目から涙がこぼれた。加世さんが学校に送迎する車中で疲れて眠る息子たちのために、一家は地区内の仮設団地への入居を希望した。

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