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28年目のシーズンが本格化するサッカー・Jリーグで、新たな記録達成が秒読み段階に入っている。元日本代表MF遠藤保仁(40)=ガ大阪=は、あと1試合に出場すれば、J1リーグ戦通算出場数が単独最多の632試合となる。プロ23年目、コンスタントに出続けてきたことで達成される金字塔だ。大記録を前にした遠藤の心境は。国内最高峰のカテゴリーでピッチに立ち続けてきた“鉄人”たちの歴史も振り返る。(引退選手は最終所属、記録は7月3日現在)【丹下友紀子、江連能弘】
大記録目前も変わらぬ平常心
新型コロナウイルスの影響で約4カ月中断していたJ1は4日に再開する。2月23日の今季開幕戦に先発出場して最多に並んだ遠藤。本拠地の大阪・パナソニックスタジアム吹田にセ大阪を迎える再開初戦を前に6月30日、テレビ会議システム「Zoom(ズーム)」で報道陣の取材に応じたが、淡々とした口調はいつもと変わらなかった。記録については「聞かれ過ぎて、特に意識することはない」。ただ、「試合に出れば記録もある。無観客だが、こういう状況の中で試合ができる喜びを感じてプレーしたい」と再開を待ちわびている様子だった。
遠藤は鹿児島実高から1998年に横浜フリューゲルスに入り、その年の開幕戦で先発出場を飾るなど、早くから台頭した。京都を経て2001年からガ大阪へ。06年や08年などには体調不良で休むことがあったが、毎年、30試合前後の出場を積み重ねてきた。同時に日本代表でも歴代最多152試合に出場。19年8月には日本選手で初の公式戦1000試合出場を果たし、「1000試合出場は価値がある」と自らの記録について語っていた。
500試合の大台一番乗りは伊東輝悦
初めてJ1リーグ戦出場で500試合の大台に乗ったのは、45歳の今もJ3で現役を続ける伊東輝悦(沼津)だ。清水を経て甲府時代の11年7月、36歳の時に記録した。12年11月には楢崎正剛(名古屋)が同じ36歳で、13年10月には山田暢久(浦和)が38歳で到達。遠藤は15年10月に35歳で、同じ日に中沢佑二(横浜マ)も37歳で節目を迎えた。
トップ10の顔ぶれは、いずれもリーグや各チームを代表する選手ば…
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