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2019年10月の台風19号で、東日本大震災後に整備された堤防と山の間にある住宅が浸水した山田町田の浜地区について同町は3日、復旧方針を発表した。堤防中央部には開閉可能なゲートを設け排水機能を付けるほか、河川上流に砂防ダムの整備などを行う。年度内に着工予定で、早ければ23年度中の完成を目指す。
同地区は、台風19号による大雨で山から流れ出た大量の土砂が地下の河川に詰まり、あふれた水が堤防にせき止められる形となり、住宅81戸が浸水被害を受けた。
町の検証委員会は20年3月に、検証結果を報告。流木を含む土石流の発生や、排水施設が機能しなかったことなどを浸水被害の要因として挙げた。
復旧方針は、山と海両面からの災害に備えることをビジョンに掲げ、河川の排水機能▽土石流対策▽津波への備え――を強化する。同地区中央を流れる河川は大部分が地下に整備されているが、災害時に土砂が水路に入っても対応できるよう一部を、ふたを開けた「開渠(かいきょ)」に改修する。また、堤防中央部には、高さ3・5メートル、幅6メートルの自動開閉式のゲートを設ける。津波が来た際はゲートを閉じ住宅地の浸水を防ぎ、通常は開けた状態で水害時の排水機能も兼ねる。砂防ダムや、流木や土石をせき止める設備(防護スクリーン)を設ける。
佐藤信逸町長は3日の定例会見で「時間はかかるがしっかりとハード面を整備していく。また、災害時にはコミュニティーの結束も図りたい」と話した。【日向米華】
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