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富岳「コロナ治療薬、30の候補」 京大教授が発表

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抗寄生虫薬「ニクロサミド」(ピンク色で表示)と新型コロナウイルスのたんぱく質の結合シミュレーションの様子=理化学研究所、奥野恭史・京都大教授提供
抗寄生虫薬「ニクロサミド」(ピンク色で表示)と新型コロナウイルスのたんぱく質の結合シミュレーションの様子=理化学研究所、奥野恭史・京都大教授提供

 計算速度などで世界一になった理化学研究所のスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」を使い、既存薬の中から新型コロナウイルスの治療薬候補を探したところ、抗寄生虫薬など約30の候補が見つかったと京都大の奥野恭史教授(創薬計算科学)が3日発表した。最も有望だったのは新型コロナへの有効性が知られていなかった、国内の製薬会社が特許を有する既存薬で、奥野教授は「メーカーと協議した上で臨床研究、治験を検討したい」と話した。

 奥野教授らの研究チームは、抗がん剤や風邪薬など2128種類の既存薬が新型コロナウイルス特有のたんぱく質とどのように結合するかを富岳でシミュレーションし、体内での作用の仕方を分子レベルで調べた。薬剤がたんぱく質の鍵穴のような場所にはまり込む時間が長いほど結合は強く有効性は高いとみられ、研究チームはその時間の長さに基づき順位付けした。

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