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伊東光晴・評 『洪水と水害をとらえなおす』=大熊孝・著

『洪水と水害をとらえなおす』

 (農文協プロダクション・2970円)

 日本人の自然観はアニミズム――つまり、山であれ、木であれ、岩であれ、神が宿るというものであったということから本書ははじまる。

 この考えは、自然の摂理に順応して生きる日本人の自然観を生んだ。だがそれは、明治以後、西洋技術思想の流入によって生まれた自然を制御するという考えとは対極にある。

 著者は治水技術の専門家である。本書を貫くものは、近代土木技術によって、川の流れを制御していくという明治以来の旧建設省的発想か、自然の水の流れを尊重しながら治水を行うか、の二つの対比である。

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