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山崎正和・評 『政治改革再考 変貌を遂げた国家の軌跡』=待鳥聡史・著

『政治改革再考 変貌を遂げた国家の軌跡』

 (新潮選書・1540円)

 時代とは、そのなかに生きている人間には見えないものなのかもしれない。時代という生きた統一体は、そこから一定度の距離を隔てて、正確な史観と、それを育む思想を持つ人の目にしか映じないものらしい。そんなことを思わせるほど、この本は現代政治史の希有(けう)の意欲作であり、成功作になっている。

 著者によれば一九九〇年代以降、日本では立法、行政、金融、司法、地方自治にわたって、つまりは政治の全体にわたって大改革が進められた。この時代は長らく否定的に捉えられ、「失われた二〇年」「三〇年」と呼ばれることが多かった。とくに目立った選挙改革については、政治学者にも「熱病」にすぎなかったと切り捨て、時流に乗る一部政治家の暴走だったと矮小(わいしょう)化する風潮がある。

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