「聞いたことのない音がした」 各地で土砂崩れ、感じた命の危険 九州南部で大雨

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 「川は見たことのないほどうねり、ゴーゴーという聞いたことのない音がした」――。九州南部に降り続いた大雨で熊本県南部を流れる球磨川が4日、広範囲に氾濫した。命の危険を感じ、次々に避難する住民たち。各地で土砂崩れも発生し、住民が巻き込まれたという情報も相次いでいる。

球磨川近くの住民、屋根の上に避難

 球磨川のそばにある熊本県人吉市温泉町の「旅館たから湯」のおかみ、山本重子(しげこ)さん(58)によると、午前7時ごろから球磨川が氾濫し、あっという間に2階建ての旅館が浸水。2階まで濁流が流れ込み、山本さんは家族らと共に屋根の上に避難したという。「あたりは一面泥水で、消防に電話しても救助に来られないようだ。水流が強く、近くの小屋が音を立てて壊れて流れている」と声を震わせた。

 人吉市の下流に当たる同県球磨村渡の球磨川近くで自動車整備工場を経営する男性(70)は「水害は起きるものと思っていたが、これほどになるとは」と言葉を失った。平屋の工場は、屋根が見えなくなるまで水につかった。家族7人で近くの自宅の2階にいたが、4日午前3時ごろ、水位の上昇に危険を感じ、近くの寺まで避難。自宅は2階まで水につかったという。「急に水量が増えた。工場の車は移動させたが、機械類はつかってしま…

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