熊本豪雨 波打つ濁流、一気に 治水対策、見いだせず 球磨川
毎日新聞
2020/7/5 西部朝刊
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日本三大急流の一つといわれ「暴れ川」の異名を持つ1級河川・球磨川は過去にも度々洪水被害をもたらしてきた。水系ではかつて治水など多目的の国営川辺川ダム計画が進められ、計画が止まった2009年からは国と熊本県、流域自治体がダムによらない治水協議を続けているが、抜本的対策を見いだせないまま今日に至る。専門家は「もともと氾濫しやすい構造の川。今回はそのリスクが大きな規模で表面化してしまった」と分析している。
球磨川は熊本県南部の山間部を大きく蛇行しながら流れ、八代海に至る。標高が高い山間部に源流があるため流れが速く、多くの支流が流れ込み流量も多いことから最上川(山形県)、富士川(長野県、山梨県、静岡県)と共に日本三大急流と呼ばれる。水害が繰り返される一方で舟下りやラフティングの名所として親しまれてきた。
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