「ここまでとは」想定外の雨量、河川改修でも浸水 行動計画も効果不明 熊本豪雨
毎日新聞
2020/7/5 20:59(最終更新 7/5 23:11)
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九州南部で記録的な雨量を観測した4日の熊本豪雨は、熊本県内各地で甚大な被害をもたらし、球磨(くま)村の特別養護老人ホーム「千寿園」では利用者14人が心肺停止となった。園は「暴れ川」として知られる球磨川と支流の合流点近くにあり、周辺では治水対策も進められてきたが被害を防げなかった。くしくも3年前の7月5日には九州北部豪雨、2年前の同6日には西日本豪雨が発生。梅雨のたびに各地に被害をもたらす大雨は、防災の被害想定のあり方を改めて問いかけている。
「この辺りは防災に力を入れていたのだが」
「4日午前6時前には球磨川の支流がバーッと氾濫し、道が川みたいになった」。消防団員として、千寿園がある球磨村の渡(わたり)地区で住民の避難誘導に当たった村職員の男性は、一変した景色を前に力なく語った。「この辺りは防災に力を入れていたのだが」
渡…
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