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「どこで産めばいいの?」出産近い妊婦、コロナ下での葛藤 立ち会いも許されず

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母子手帳を見ながら「無事に産めるよう予防に努めている」と話す斎藤さん=都内で6月26日、賀川智子撮影
母子手帳を見ながら「無事に産めるよう予防に努めている」と話す斎藤さん=都内で6月26日、賀川智子撮影

 安心できる産み場所はどこ? 新型コロナウイルスの終息の見通しが立たず、東京の女性のお産環境がいまだに厳しい。都県をまたぐ里帰り出産の「自粛」が続き、健診や出産方法を制限されるケースもあり、環境改善の足取りは重い。コロナに翻弄(ほんろう)されながら、この夏に出産をする女性たちはどう対処し、いまどんな思いでいるのだろうか。その肉声から「ウィズコロナ」時代のお産と妊産婦の心のケアのあり方を考えた。【賀川智子】

都県をまたいで転院「2週間自宅待機し検温を」

 「感染リスクを避けたくて転院しました」。東京都内に住む会社員、斎藤江里子さん(39)は妊娠8カ月で9月4日が出産予定日だ。今年2月、待望の第1子の妊娠に気づいた。高齢出産なので、「なるべく安心して産めるところを」とNICU(新生児集中治療室)が併設された大学付属病院での出産を妊娠8週で申し込んだ。だがそこに来てコロナの感染拡大である。

 緊急事態宣言後の4月20日、20週健診のため夫(45)と2人で病院に出かけた。一通り健診が終わった後、医師に言われた。「今後は付き添いなしで来てください」。無痛分娩(ぶんべん)を希望していたが、「コロナの患者さんが多く来る場合には希望通りのお産ができないかもしれない」とも念を押された。

 採尿場所やエレベーターは他の診療科の患者と一緒だった。介助されているお年寄りがたくさん行き交う様子を見て思った。

 「…

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