「どこで産めばいいの?」出産近い妊婦、コロナ下での葛藤 立ち会いも許されず
- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

安心できる産み場所はどこ? 新型コロナウイルスの終息の見通しが立たず、東京の女性のお産環境がいまだに厳しい。都県をまたぐ里帰り出産の「自粛」が続き、健診や出産方法を制限されるケースもあり、環境改善の足取りは重い。コロナに翻弄(ほんろう)されながら、この夏に出産をする女性たちはどう対処し、いまどんな思いでいるのだろうか。その肉声から「ウィズコロナ」時代のお産と妊産婦の心のケアのあり方を考えた。【賀川智子】
都県をまたいで転院「2週間自宅待機し検温を」
「感染リスクを避けたくて転院しました」。東京都内に住む会社員、斎藤江里子さん(39)は妊娠8カ月で9月4日が出産予定日だ。今年2月、待望の第1子の妊娠に気づいた。高齢出産なので、「なるべく安心して産めるところを」とNICU(新生児集中治療室)が併設された大学付属病院での出産を妊娠8週で申し込んだ。だがそこに来てコロナの感染拡大である。
緊急事態宣言後の4月20日、20週健診のため夫(45)と2人で病院に出かけた。一通り健診が終わった後、医師に言われた。「今後は付き添いなしで来てください」。無痛分娩(ぶんべん)を希望していたが、「コロナの患者さんが多く来る場合には希望通りのお産ができないかもしれない」とも念を押された。
採尿場所やエレベーターは他の診療科の患者と一緒だった。介助されているお年寄りがたくさん行き交う様子を見て思った。
「…
この記事は有料記事です。
残り3979文字(全文4577文字)
時系列で見る
-
薄くて軽い、夏用のシルクマスク 群馬・桐生のメーカー受注販売へ
771日前 -
菅氏「都内の病床使用、現在は1割」 西村担当相は小池氏に「一律の自粛必要ない」
771日前 -
「健康とはほど遠い」 陰性になっても続く倦怠感と嗅覚障害 新型コロナ「後遺症」
772日前 -
米国立研究所長「いまだ第1波のさなか」 感染急増 政府、留学生の滞在制限
772日前 -
新型コロナ プロ野球トレーナー苦悩 短時間の施術か、濃厚接触覚悟か
772日前 -
あいりん地区の「一杯のかけうどん」 コロナ禍で無料提供に込めた思い
772日前 -
京都・祇園の舞妓2人が新型コロナ感染 感染経路不明、濃厚接触者20人は陰性
772日前 -
「初耳では済まない」手話通訳者の苦労 専門用語はかみ砕いて 耳代わりの使命感
772日前 -
「また世界中からお客様来ますように」 成田空港に七夕飾り
772日前 -
「どこで産めばいいの?」出産近い妊婦、コロナ下での葛藤 立ち会いも許されず
772日前 -
「コロナ食堂」に「負けないで」と全国から応援の手紙 本紙記事に反響 長野
772日前 -
イベント5000人に緩和、10日から コロナ分科会了承
772日前 -
新型コロナ 「在外邦人にも10万円を」
772日前 -
新型コロナ ワクチン供給、国際枠組み創設 英独仏・EUなどと
772日前 -
新型コロナ 都内の102人感染
772日前 -
新型コロナ 他県への移動、自粛する? 小池氏「不要不急控えて」/菅氏「要請は必要ない」
772日前 -
新型コロナ IT後手、働く人敬遠 テレワーク不徹底→転職希望 対面での採用面接→学生不安
772日前 -
耳栓にもアマビエ? まさかの商標出願に批判続出「誰のものでもない」
772日前 -
連日「100人超」でも経済活動緩和了承? 新「分科会」、存在意義問われる初仕事
772日前