メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

慣例超えインターハイの熱気を メダリストらが代替開催支援 戸惑う競技団体も

非公認ながら中学生や高校生の陸上日本一を争う「バーチャル・ディスタンス・チャレンジ」の概要を伝える画面=バーチャレ運営委員会提供

 「慣例」にとらわれず、日本一を目指そう――。新型コロナウイルス感染拡大の影響で史上初の中止となった全国高校総合体育大会(インターハイ)などの代替大会を創設する動きが広がっている。従来は各競技の統括団体が中心となって大会を主催してきたが、「最終学年」の選手たちの晴れ舞台を作ろうと、元五輪選手らが発案。一方で既存大会の関係者からは戸惑いの声も上がっている。【小林悠太、倉沢仁志】

 陸上の中学・高校日本一を決める大会の会場は、競技場ではない。学校のグラウンドでコーチの伴走を受けながら疾走し、マネジャーが手動でタイムを測る。7~8月に開催予定で、記録と動画をオンラインに上げてランキング化する全国大会「バーチャル・ディスタンス・チャレンジ」が想定するシーンだ。運営するのは中長距離の国内トップ選手が所属するクラブチーム「TWOLAPS TC」。クラブの代表兼コーチで2012年ロンドン五輪男子800メートルに出場した横田真人さん(32)が発起人となった。

 陸上界では、日本陸上競技連盟によるインターハイの代替大会が10月に開催される。しかし、年代別の全国大会でトップ選手の参加を想定しており、誰もが参加できるわけではなかった。各地の大会の公認記録をランキング化するリモート大会も開催予定だが、感染防止対策などもあり公式大会を開けない地域では参加することができない。

 横田さんは「トップ選手だけでなく、すべての選手にとって記憶に残る大会を作りたい。記録だけでは文字の羅列となり、ストーリーは伝わらない。指導者やマネジャー、仲間全員の熱い思いも込めるには、動画も投稿できるバーチャル大会しかない」と語る。

 陸上は、規定に沿った競技場で審判員と記録の測定機器を備えるなど一定の条件を満たすことで、記録が「公認」される。今回は会場や測定方法を厳密に定めないバーチャル大会で、非公認記録で争うことになる。民間主導の非公式大会とあって、保護者やチームメートは感染防止対策を徹底した上で、間近で応援することもできる。監督がペー…

この記事は有料記事です。

残り1257文字(全文2112文字)

倉沢仁志

毎日新聞東京本社運動部。1987年、長野県生まれ。2010年入社。高知、和歌山両支局を経て17年から東京運動部。レスリング、重量挙げなどを担当。高校時代には重量挙げで全国高校総体に出場したが、階級で10キロ以上軽い三宅宏実選手の記録には遠く及ばない。

小林悠太

毎日新聞東京本社運動部。1983年、埼玉県生まれ。2006年入社。甲府支局、西部運動課を経て、16年から東京本社運動部。リオデジャネイロ五輪を現地取材した。バドミントン、陸上、バレーボールなどを担当。学生時代、184センチの身長を生かそうとバレーに熱中。幼稚園児の長男、次男とバレーのパスをするのが目下の夢。

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. ORICON NEWS 庄司智春、新型コロナ感染 妻・藤本美貴と3人の子どもは「まだ症状なども出ておらず元気」

  2. 吉永小百合さん「泳いで恒彦さんのところに…」 渡哲也さん死去

  3. 俳優の渡哲也さん死去 78歳 ドラマ「西部警察」 「くちなしの花」ヒット 石原プロ前社長

  4. コロナ「消毒」で紙幣損傷 洗濯機やレンジで 韓国、5億円分交換

  5. 「パンパン」から考える占領下の性暴力と差別 戦後75年、今も変わらぬ社会

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです