くじけぬトンテキボクサー 始めた専門店がコロナで閉店… 再起誓い世界戦へ

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スパーリングで鋭いパンチを繰り出す中谷潤人(右)。本来はサウスポーだが、「日常生活は両利き」というだけに右のパンチも強烈だ=相模原市緑区西橋本2のM・Tボクシングジムで2020年6月26日午後7時9分、黒川優撮影
スパーリングで鋭いパンチを繰り出す中谷潤人(右)。本来はサウスポーだが、「日常生活は両利き」というだけに右のパンチも強烈だ=相模原市緑区西橋本2のM・Tボクシングジムで2020年6月26日午後7時9分、黒川優撮影

 いまだ感染拡大がやまない新型コロナウイルスに、人生を大きく狂わされた一人のボクサーがいる。経営する飲食店が閉店に追い込まれ、自身初の世界挑戦の日程は2度にわたって大幅に延期された。自らの夢を拳にかけた22歳の青年は、多くの苦悩を抱えながらリングに上がる。【黒川優】

 懐に入る相手を冷静にアッパーで止め、一瞬で間合いを詰めてストレートで追い込む。6月26日、所属する相模原市のボクシングジムで3人を相手に計8回のスパーリングをこなしたサウスポーは、充実した表情で爽やかに汗を拭った。「いい調整ができている」。プロデビューから20戦全勝(15KO)を誇る前日本フライ級王者の中谷潤人。世界ボクシング機構(WBO)同級3位として、初の世界戦を心待ちにしている。

 相模原市のJR南橋本駅近くの閑静な住宅街。5月末、1軒の飲食店が看板を下ろした。中谷が2019年8月に家族とともに店を構えた、トンテキ専門店「とん丸」。弟で店長の龍人さん(20)が作る、コクのある味付けが近隣住民の人気を集めていた。とはいえ、…

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