学生たちとのオンライン授業が続いている。授業を受ける学生は自分の顔を表示させることも、隠しておくこともできる。教員によっては「教室に近い雰囲気にするために、みなさん顔を表示させてください」と言う人もいるようだが、私は「発表するときは顔を表示させて。あとは自由に」と伝えている。
ある日、発表する学生が自分に向いたカメラの機能をオンにし、顔を表示させたのを見て、ちょっと驚いた。豪華なソファセットなどがある部屋が後ろに映ったからだ。思わず「すごい部屋ですね」と言うと、その学生は笑い出した。「先生、これバーチャル背景ですよ。たくさんの写真やCG(コンピューターグラフィックス)のサンプルから好みの背景が選べるんです」
それからひとしきり、その話題で盛り上がった。ハワイの風景を使って「別荘からです」と言うこともできるとか、逆に観光地にいるのに自室の写真を背景にしてオンライン会議に出ることもできるとか、学生ならではのおもしろいアイデアも多数、飛び出した。
この記事は有料記事です。
残り550文字(全文977文字)
毎時01分更新
<sui-setsu> 公衆衛生上、店舗の時短・休業がどう…
入院拒否に「懲役」は、妥当なのか――? 政府は、感染症法な…
◇「最悪想定」軽視 医療崩壊招く コロナ禍にあえぐこの国は…