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未着工のリニア中央新幹線南アルプストンネル静岡工区を巡り、県は6日、県議会危機管理くらし環境委員会で、リニアの工事によって290種もの動植物の生息環境に影響が及ぶ可能性があると説明した。県は動植物への影響について、県の有識者会議に相当する生物多様性専門部会で議論を続ける方針。
県自然保護課によると、工事によって動物94種、植物196種の生息環境に影響が出る可能性がある。これらは県レッドデータブックの絶滅危惧Ⅰ類(絶滅の危機に瀕(ひん)している種)や絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)に区分されている動植物も含まれる。
高松敏夫・県自然保護課長は県の専門部会委員から、トンネル掘削工事による大井川の水量減少、水質悪化などで動植物への影響が懸念される▽生態系を把握するため、春夏秋冬の食物連鎖図をつくる必要がある▽着工前から水量を観測する地点を明確にすべきだ――などの意見があったことを報告した。
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