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地域住民へ、交流再開願い また話して、笑いたい 西宮・福祉施設に通う68人、手作りはがきにメッセージ /兵庫

地域住民からのメッセージが書かれたはがきを手にする武藤ゆかりさん(右)と清水三季さん。武藤さんの隣にあるのはアマビエをイメージした、返信はがきを入れるポスト=兵庫県西宮市で、井上元宏撮影

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 西宮市社会福祉協議会が運営する福祉施設「青葉園」(西宮市染殿町)と「ふれぼの」(同市中前田町)に通う重度障害者68人が、手作りはがきにメッセージを書いて、交流のある地域住民に送っている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月から交流が中止となり、会えなくなった寂しさを伝えたいと、これまでに届けたはがきは約90通。一日も早い終息と交流の再開を願う気持ちが込められている。

 「みなさんと話したり笑ったり、楽しい時間をもう一度」。牛乳パックを手すきしたはがきには、再会を待ちわびる思いがあふれていた。ふれぼのに通う、脳性まひの清水三季さん(49)は「みんな外に出られないけど、元気でいてほしい」と話した。

 青葉園とふれぼのに通う障害者は月1回、市内6地域で住民と買い物に行き、昼食を共にするなど交流していた。だが、新型コロナ感染が広がり出すと、重症化のリスクを考慮して、交流を控えるように。清水さんらはいつもと違う生活に戸惑い、「寂しい」との声も上がった。

 はがきの配達は、西宮市の災害支援NPO「日本災害救援ボランティアネットワーク(NVNAD)」から、大阪大(大阪府吹田市)の学生が高齢者に手紙を送っていることを紹介されたのがきっかけ。6月から、施設で作っていた手すきはがきにメッセージを書き、交流してきた住民に返信用のはがきをつけて渡した。

 返信用のはがきには、青葉園に通う武藤ゆかりさん(43)がウロコ型の枠を書いた。中にメッセージや色を塗ってもらい、切り取って一枚一枚貼ると、疫病退散の妖怪「アマビエ」の巨大絵ができあがる仕組みだ。地域の住民からも「早く手をつないで遊べるように」「来年は夏祭りができるかな」と返信も続々と届いている。

 地域との交流再開はまだ見通しは立っていない。近所のたこ焼き店宛てに「お元気ですか。また食べに行きます」とはがきを書いた武藤さんは、「これからも仲良くしてください」と満面に笑みを浮かべた。【井上元宏】

〔神戸版〕

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