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経験は万能ではないと子どもは教えてくれる
◆『おやときどきこども』鳥羽和久・著(ナナロク社/税別1600円)
子どもを思うがままに扱おうとする親がいる。その手の親からの言葉を長年恨みに思っている人は多い。そんなことしちゃダメ、ではなく、そんなことをしたらダメな子だと思われる、と他者の目線を身勝手にアレンジして、行動を制限する。
福岡で学習塾を開いている著者は、子どもたちと対話を重ねてきた。悩みに答えるのではなく、その悩みの輪郭とはどういうものなのか、共に悩む。答えが出たとしても、その答えが、親の意見や周囲の空気によって作られたものではないかと丁寧に疑っていく。
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