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命のビザ80年

杉原千畝研究/10 もう一人の「正義の人」

根井三郎=外務省外交史料館

 第二次大戦中に「命のビザ」でユダヤ人難民を救った日本の外交官が、杉原千畝の他にもう一人いた。ソ連(現ロシア)ウラジオストクの総領事代理だった根井三郎(1902~92年)だ。

 根井と杉原は若い頃に接点があった。ともに外務省の留学生試験に合格し、旧満州(現中国東北部)ハルビンでロシア語を学んだ。根井は杉原の2期下にあたる。杉原がロシア人宅に寄宿しロシア人教師を雇って勉強したのに対し、根井はソ連・ロシア事情に精通した人材を育てる目的で20年に設立された日露協会学校(のちのハルビン学院)の2期生として専門教育を受けた。根井は同校卒業後、25年に在ハルビン総領事館勤務となり、先に着任していた杉原と8カ月ほど一緒に仕事をした。二人は最初の妻がロシア人で、戦後に外務省を辞めたという共通点もある。

 40年12月、根井が総領事代理となったウラジオストクは、戦禍の欧州を逃れて日本に渡ろうとする多数のユダヤ人難民で混沌(こんとん)としていた。杉原は同年夏にリトアニアで日本通過ビザを出したが、ビザを持たない者もおり、日本総領事館に助けを求める難民が相次いだ。

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