富士山観測所危機 登山道閉鎖 NPOが運営費募る /静岡

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富士山特別地域気象観測所で大気中の微粒子を観測する学生たち=2019年8月
富士山特別地域気象観測所で大気中の微粒子を観測する学生たち=2019年8月

 大気化学や高所医学の研究拠点となっている富士山頂の「富士山特別地域気象観測所」が運営の危機に直面し、管理するNPO法人が支援金を募っている。研究者らの利用料が主な収入源だが、新型コロナウイルスの影響で登山道が閉鎖され、安全が確保できないため、今年は観測を中止。運営費の不足が見込まれる。NPOは「地球規模の大気観測ができる貴重な研究の場が失われる」と危機感を示す。

 観測所は気象庁がレーダー観測を行っていたが、気象衛星の発達に伴って、1999年に終了。2007年、研究者らでつくるNPO法人「富士山測候所を活用する会」(東京都)が借り上げた。毎年7~8月に延べ約400人の学生や研究者が利用。標高3776メートルに位置して地上からの影響を受けにくく、より正確にアジア地域から運ばれる微小粒子状物質「PM2・5」や二酸化炭素(CO2)の測定が可能だ。

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