連載

クローズアップ

ニュースの背景を解説、検証、深掘りリポート。

連載一覧

クローズアップ

コロナ薬論文撤回 研究データ不正、波紋

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷

 新型コロナウイルス感染症の治療に関わる研究で、一流医学誌を舞台にした研究不正疑惑が波紋を広げている。米国のトランプ大統領をも巻き込み、国際的に大きな注目を集めた研究のデータは、実在すら怪しまれる事態となっている。繰り返される不正を防ぐ手立てはあるのか。【八田浩輔(ブリュッセル)、渡辺諒】

厚労省「手引き」に引用

 英医学誌ランセットと米医学誌ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)は6月4日、既存薬を利用した新型ウイルスの治療に関する研究論文を撤回した。どちらの研究も、世界各地の医療機関で入院治療を受けた患者の電子カルテを集めて分析したと説明していたが、根拠とするデータに疑義が生じた。

 二つの研究を統括した米ハーバード大のマンディープ・メフラ教授は、毎日新聞の取材に「使用するデータが適切か十分に確認しなかった。直接的にも間接的にも、混乱を招いたことを心より申し訳なく思う」と謝罪する声明を寄せた。

この記事は有料記事です。

残り2836文字(全文3249文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集